伝達動詞の選び方で気を付けること

まず「そもそも間接話法ってなんぞや?」って方は、直接話法から間接話法に変換するを見てください。 今回はその続きで命令文や提案のセリフがある英文を間接話法にするポイントをお話しします。

命令文を間接話法で伝える

Mam said to me, “Take your umbrella.”
(お母さんは私に、「傘を持っていきなさい」と言った)

まず、上の英文を間接話法に変えてみましょう。

Mam told me to take my umbrella.

直接話法を間接話法にするとき、「said」は「told」にします。 その後は、「to不定詞」の形でつなげます。 あとは、人称や副詞(時間や場所などの説明)には注意してください。 人称や副詞については上で紹介したページをご覧ください。 命令文を間接話法で伝えるときの基本はこれだけです。

伝達動詞のバリエーションで、自分の気持ちを伝えよう

上で『命令文の直接話法を間接話法に変換するときは、伝達動詞「say」を「tell」に変える』と言いました。 ただ、一口に命令文と言ってもいろんなニュアンスがあります。

The coach said to players, “Run at full speed!”
(コーチは選手らに「全力で走れ!」と言った)

この英文をそのまま間接話法で伝えるとこうなります。

The coach told players to run at full speed.

これでは、どんな場面でどんなふうに言ったのか分かりません。 分かる事はただ、「全力で走れ!」と言ったこと。 そこで、伝達動詞を変えると、がらりと雰囲気が変わり、状況がもっと伝わりやすくなります。

The coach ordered players to run at full speed.
(コーチは選手らに、全力で走るよう命じた)

The coach advised players to run at full speed.
(コーチは選手らに、全力で走るよう助言した)

どうですか?伝達動詞を変えると、同じ命令文でもがらりと雰囲気が変わりますよね。 もっと見てみましょう。

She said to me, “help me!”

この直接話法の文からは状況が分かりませんが、以下のように間接話法に直すと、状況の想像が広がります。

She ordered me to help her.
(彼女は私に手伝うよう命じた)

もしかしたら、お母さんが子どもに「お手伝いして!」と言ったのかもしれませんね。 だとしたら、この子は相当お手伝いがきらいで、お母さんに腹を立ててます。わざわざ「order」を使うってのは、そういう事なんです。

では以下のようにするとどうでしょうか?

She asked me to help her.
(彼女は私に、助けてくれるよう頼んだ)

なんでしょう、借金の依頼とか……? 真相はさておき、命令文のセリフが入った直接話法を間接話法で伝える場合、いつも「tell」を使うのではなく、状況に応じて動詞にバリエーションを持たせた方が、より伝わりやすくなることもあることを覚えておきましょう。

否定の命令文を間接話法で伝える

次に、否定の命令文を間接話法に直してみましょう。

He said to me, “Don’t stay here.”
(彼は私に、「ここにいてはいけない」と言った)

この直接話法の文を、間接話法にすると以下のようになります。

He told me not to stay here.
(彼は私に、ここにいてはいけないと言った)

ここで以下のポイントを覚えておいてください。

否定の命令文を間接話法で伝える場合は、「to不定詞」の前にnotを付けます。

あとは、上の命令文のときと同様に伝達動詞を「tell」ではなく、自分の伝えたい内容に合わせて、以下のように「ask」「order」などを使ってもいいです。

He asked me not to stay here.
(彼は私に、ここに留まらないよう頼んだ)
He ordered me not to stay here.
(彼は私に、ここにいてはならないと命じた)
He advised me not to stay here.
(彼は私に、ここに居ない方がよいと忠告した)

状況によっては、以下のようにしてもいいです。

He ordered me to go away.
(彼は私に、立ち去るよう命じた)

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依頼、忠告、提案について

「依頼」を間接話法で伝える

「依頼」のセリフがある英文も上の命令文と同じように、「to不定詞」を使って間接話法を作ることができます。

He said to me, ”Would you open the window?”
(彼は私に、「窓をあけてもらえませんか?」と言った)

この英文を間接話法に直すと以下の通りになります。

He asked me to open the window.
(彼は私に、窓を開けるよう頼んだ)

「忠告」を間接話法で伝える

「should」や「had better」を使った忠告のセリフがある英文も上の命令文と同じです。

The doctor said to me, ”You should take more exercise for your health.”
(医者は私に、「健康のためもっと運動した方がいい」と私にいった。

↓間接話法↓

The doctor recommended me to take more exercise for my health.”
(医者は私に、健康のためもっと運動するようにと勧めた)

「提案」を間接話法で伝える

最後に、これまでとはちょっと違う形だけどよく使われる形を紹介します。

Dad said to us, ”Let’s go skiing this weekend”
(お父さんは僕らに「今週末はスキーに行こう」と言った)

↓間接話法↓

Dad proposed that we go skiing that weekend.
(お父さんは、週末はみんなでスキーにいかないかと提案した)

まず、「Let’s(~しましょう)」のように相手に提案するセリフがある英文を間接話法に直すときは、伝達動詞に「suggest」や「propose」などを使います。

また、that節内の動詞が現在形(go)になっている事に注目してください。 平叙文や疑問文を間接話法にするときの「時制の一致」が適応されていません。

提案のセリフを間接話法で伝えるときの3ヶ条

伝達動詞には「suggest」や「propose」を使う。
提案のセリフの部分はthat節になる。
that節内の動詞は、仮定法現在が適応され、現在形になる。

まとめ

命令、依頼、忠告などの「人に働きかける」セリフを間接話法で伝える場合、「to不定詞」を使って表します。
提案のセリフを間接話法で伝える場合は、伝達動詞に「suggest」「propose」と用い、that節を続ける。 その場合、that節内に「時制の一致」は適応されず、動詞は現在形となる(仮定法現在)。

よく使用される伝達動詞

命令形:tell
他にorderやcommandがあるが「命令する」という強い意味を持ち普段は、あまり使われない。(日本語でも普段の会話で「お母さんが命令した」というような言い方はしませんよね?同じ感覚です)

依頼:ask
他に、request、begなどがあるが格式的。

忠告:advise

警告:warn

お薦め、助言:recommend

提案:suggest(どちらかというと控えめ)、propose(どちらかというと積極的)

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