「どんな~でも」と言いたいときはどちらを使うのか

「some」と「any」は、どちらも「いくつか(いくらか)」と訳し、「some」は「肯定文」で、「any」は「疑問文、否定文」で使うと中学生のとき、習った方も多いと思います。 基本的には、間違いありません。

ですが、実際には疑問文で「some」は頻出だし、肯定文で「any」が使われるのを耳にする機会も多いのです。 また、意味は「いくつか(いくらか)」だけではありません。 じゃぁ、どんなときに「some」で、どんなときに「any」が使われるのか、詳しくみていきましょう。

疑問文で使う「some」(おすすめしたいとき)

疑問文で「some」が使われるのは、例えばこんな場面です。

Would you like some coffee?
(コーヒーはいかが?)

お友達の家に招かれたときなど、こんな風に言われる事も多いでしょう。 疑問文なのに「any」が使われていません。 なぜでしょうか。

実はこの文は疑問文の形をとっていますが、言っている本人の気持ちは疑問ではありません。 ここで伝えたい事は「おすすめ」の気持ちです。 「コーヒーをどうぞ」という気持ちですね。

この気持ちを直接ぶつけるのではなく、疑問形にし、相手に返答をゆだねる事で、押しつけがましくないようにおすすめしているのです。 日本語も同じですね。 このように、「何かをおすすめするようなとき」には、疑問文でも「some」を使います。

疑問文で使う「some」その2(肯定の答えを予測しているとき)

突然ですが、A君は失恋したて。B君になぐさめられてる途中、突然、こう言い出しました。

A: Hey! Don’t you have some sisters?
(ねぇ、お姉さんか妹いなかったっけ?)

B: Yeah, I have two sisters.
(うん、妹が二人いるけど)

A: Could you introduce them to me!?
(紹介してくれない!?)

一番上のA君のセリフ、「some」となっています。 これは、A君が、B君に姉妹がいると知ってて言ってるから。 疑問形にしているのは、B君の「いるよ」って答えを聞き出すためですね。 「あなたに姉妹はいますか?」と聞いてるわけじゃないんです。

こんな風に、「Yes」の答えを確信したり、予測しているときは、疑問文でも「some」を使います。 逆に、「Do you have any sisters?」と「any」を使う時は、単純な疑問です。

肯定文で使われる「any」(どんな~でも)

「any」という単語、実は肯定文にもよく出てきます。 肯定文で使われると「どんな~でも」という意味になります。

Any parent thinks that one’s child is the best.
(どんな親でも、自分の子が最高だと思っている)

ここで、この用法での注意点があります。

肯定文の中で、any(どんな~でも)を使う場合、「any」の後に来るのは単数名詞に限られます。 上の文でも複数形(「parents」)ではなく、単数形(「parent」)になっていることに注目してください。

肯定文で使われる「any」(条件を表す節で使うとき)

条件を表す節の中では、「any」も「some」も使われます。 下の二つの文を比べてみて下さい。

Don’t hesitate to tell me if you need any help.
(もし、何か助けが必要なら、遠慮なく言ってくださいね)

If you have some tissues, can I have one?
(ティッシュ持ってたら、一枚くれない?)

上の文は「any」、下の文は「some」が使われています。 しかも、下の文は疑問文なのに「some」が使われていますね?

下の文では、「話し手が、相手がティッシュを持っている」と予測しています。 このように肯定的な予測をしている場合、条件節では「some」が使われます。

逆に上の文で「any」としてるのは、話し手の「あなたにとって必要あるかどうかどうかわからないけど、必要ならどんな事でも」という気持ちを表しているのです。 このように、答えの如何を問わない場合は「any」が使われます。

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「one」「body」「thing」が付いた合成語について

「some」「any」の後に「one」「body」「thing」を付けた合成語があります。 「one」「body」が付いた合成語は人を表し、「thing」がついた合成語は、物を表す代名詞となります。 使い分けは、これまで見てきた「some」「any」と同じです。

Would you like something to drink?
(何か飲み物はいかがですか?)
お店でよく聞かれる表現です。疑問文ですが、おすすめ表現なので、「anything」ではなく「something」が使われます。

もっと見てみましょう。 おなかの空いた息子が帰ってきて一言。

Mom! Don’t you have something to eat? I’m starving.
(お母さん、何か食べるもんない?おなか減って死にそう)

何かあると確信してるので、「something」で聞いています。 では、続きです。

Mom: What do you want to eat?
(何食べたいの?)

Son: Anything is ok. Anyway, I want to eat something right now!
(なんでもいい。とにかく、今すぐなんか食べたい)

「any」を肯定文で使うと、「どんな~でも」でしたね。 「Anything is ok.」は「どんなものでもいい」「何でもいい」になります。

ちなみに、上の例文に出てきた「anyway」という単語も、「any」の性質を引き継いだ単語です。 「どんな方法、手段であれ」から転じ、「とにかく」という意味です。

さて注意点として、「some」と「any」の合成語は、基本的に全て単数扱いです。 口語などで「they」で受けている場合も見られますが、これは正式な使い方ではない事を覚えておいてください。

まとめ

肯定文では「some」、疑問文、否定文では「any」から、もう抜け出せましたね。 では、これまで見てきた事を、おさらいしてみましょう。

疑問文で「some」が使われる場合
相手に何かを勧めているとき
肯定的な答えを予測、確信しているとき

肯定文で「any」が使われる場合
「どんな~でも」という意味になる

条件を表す節での使い分け
肯定的な答えを予測、確信している場合は「some」
答えの如何を問わない場合は「any」

「one」「body」「thing」を使った合成語
使い分けは、「some」と「any」に準じる。
注意点としてこれらの合成語は、全て単数扱いとなる。

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