3つの未来表現

未来を表す表現と言えば、「will」と「be going to」が一般的。でも、「現在進行形」を使って未来を表現することもできます。

実はこの「現在進行形を使った未来表現」は日常的な会話で割と頻繁に使われるので、使いこなせるようにしましょう。 「現在進行形を使った未来表現」を使いこなせるようになると会話のバリエーションが増えるのはもちろん、よりネイティブっぽく聞こえる点も◎。

それでは、「will」と「be going to」と「現在進行形」を使った未来表現の使い分けについて更に細かく見て行きましょう。

目次

「きっと~だろう」「~する予定だ」

まず、「未来を予測する表現」である「きっと~だろう」「~する予定だ」というようなシチュエーションでは、「will/won't」と「be going to」のどちらも使えます。

My daughter is going to love this dress because it's her favorite color.
(このドレス、きっと娘は気に入るわ。だって彼女のお気に入りの色だもの)
Your mother will surprise if you can visit her tonight!
(もし今日お母さんの所へ行けるなら、お母さんもきっと驚くでしょうね!)
He won't pass the test because he hasn't studied much.
(彼はほとんど勉強していないから、テストには受からないだろう)
The fruits shop near my place is going to close next month.
(家の近所のフルーツ屋さん、来月閉まるそうよ)

「will/won't」と「be going to」の違い

次に、「will/won't」と「be going to」のうちどちらか一方しか使うことができないケースをご紹介します。

まず、「約束事をする場面」「何かを提案する場面」「その場で何かを決断する場面」などで自分の意志を表現するときは「will/won't」を使います。

一方、「すでに予定・計画された事柄」を表現するときは「be going to」を使われます。

それでは、「will/won't」と「be going to」の使い分けができるか確認してみましょう。

「新しいテーブルが来るよ。昨日オンラインで注文したからね」と言いたいときは以下のうちどちらが正しいでしょうか。

A: We're going to get a new table. I've already ordered it online yesterday.
B: We'll get a new table. I've already ordered it online yesterday.

「昨日オンラインで注文した」ということは、予め計画された事柄について述べているので、Aの「be going to」を使った文章が正解になります。

次の場合はどうでしょうか?

「ケンはパーティには来られないよ。だってその日は夜遅くまで仕事しなきゃならないらしいから」と言いたいときは以下のうちどちらが正しいでしょうか。

A:Ken is not going to come to the party because he has to work late on that day.
B:Ken won't come to the party because he has to work late on that day.

「その日は夜遅くまで仕事しなきゃならない」ということはこちらも予定された事柄について述べているので、Aが正解になります。

「will/won't」と「be going to」の違いがいまいちわからない人へ

まずは「will/won't」を使用する場面を覚えましょう。 上でも書きましたが、「will/won't」をよく使うのは「約束事をする」「提案する」「決断する」の3つの場面です。 この3つの場面以外で未来を表現したいときは「be going to」を使うと覚えておきましょう。

それでは、具体的に「will/won't」を使用する場面の例文を見てみましょう。

約束事をする場面(より自分の意志を強く表示したい時)

I'll send you an e-mail as soon as I got the results.
(結果が出次第、すぐにメールを送ります)
Don't worry, I won't tell anyone her secret.
(心配しないで。彼女の秘密は誰にも言わないから)
She'll pay you back tomorrow.
(彼女は借りた分は明日ちゃんと支払うよ)
We won't forget your birthday so just relax!
(心配しなくても私たちはあなたの誕生日を忘れたりはしないよ!)

提案する場面

I'll buy you a lunch today!
(今日のランチは私のおごりよ!)
My assistant will help you with the form.
(申請書の作成については私のアシスタントがサポートします)
We'll make something for dinner tomorrow if you like.
(もしよかったら、明日の夕食は私たちが何か作ります)

何かを決断する場面

What are you going to do?
(どうするの?)
I'll think of something!
(どうにかするわ!)

Would you like red or white?
(赤ワインにしますか、それとも白ワイン?)
I'll have red, please
(赤ワインでお願いします)

Which color do you like?
(どちらの色がお好きですか?)
Well…, I like red color, but it doesn't look suit me really. I'll choose purple then.
(そうですね、色としては赤が好きなんですが私にはあまり似合わない気がするので紫に決めます。)

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「be going to」と「現在進行形」の違い

次に「be going to」と「現在進行形」の違いについて解説します。

上で「be going to」は「すでに予定・計画された事柄」を述べたいときに使うと言いましたが、厳密には、「予定・計画は立てているのだけど、まだ、予定・計画された事柄に関する準備はしていない」となります。つまり、予定・計画された事柄が実際に実現するかどうかは未定という感じです。

一方、「すでに予定・計画された事柄の準備も始めており、近い将来、実現するのは確実」というときは「現在進行形」を使います。

尚、「現在進行形」を使って未来を表現するときは、以下のような単語をセットで使うことが多いです。
「tonight、tomorrow、this weekend、next week、on Sunday、next Sunday」など

それでは以下の例文で「be going to」と「現在進行形」の違いを確認しておきましょう。

A. On my next summer vacation, I'm going to stay in a luxury hotel in Sydney.
B. On my next summer vacation, I'm staying at a luxury hotel in Sydney.

どちらの例文も訳すと「次の夏休みには、シドニーの豪華なホテルにステイするつもりよ!」となりますが、Aの例文はまだホテルの予約はしていない可能性が高いです。 一方、Bの例文はホテルや飛行機の予約はしており、あとは行くだけの状態である可能性が高いです。

尚、否定文や疑問文でも同じように現在進行形を使ってすでに予定・計画済みの事柄について述べることができます。

否定文

He isn't coming to the BBQ party this afternoon.
(午後のバーベキューパーティ、彼は来ないよ)
She isn't having lunch with us tomorrow.
(明日のランチ、彼女は一緒じゃないわ)
We aren't seeing our friends this Saturday.
(今週の土曜日は、友達には会わないよ(会いに行く予定はない))

疑問文

What are you doing on Sunday morning?
(日曜の朝は何する予定?)
Is Ken leaving at 6:00 tomorrow morning?
(ケンは明日あさ6時には出るの?)
Are they arriving on Monday?
(彼らは月曜日に到着するの?)

「I think 主語 will ~」

「will」を使った文章に「I think/Idon't think」をつけると、「~じゃない?」もしくは「~だと思うけど?」というニュアンスを表現することができます。

I think you'll like this book better than the previous one. It's much simpler and fun.
(この本は前のよりも好きだと思うよ?前のよりもシンプルで面白いし)
I think he'll understand it better this time because he studied about it very hard.
(今回は彼ももっと理解できるんじゃないかな?すごく勉強していたし)
I don't think you'll like this show. It's very boring.
(このショー、君はあまり好きじゃないんじゃないかな?すごくつまらないから)
I don't think they'll accept this offer. It is not good enough.
(彼らがこのオファーを受け入れるとは思えないな。まだまだ十分な内容とは言えないし)

尚、否定文を作るときは注意してください。 「will」を否定して「won't」としないで、「think」を否定して「don't think(~とは思えないな)」のようにしてください。

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