最上級の作り方を覚えよう

「2番目に~」や「ずば抜けて~」を英語で言いたいときは最上級を使います。 なので、まずは「1番~だ」の意味を表す最上級の基本の作り方から説明します。 最上級の基本は以下の通りです。

The+形容詞や副詞の最上級(-est / most~)

Everest is the highest mountain in the world.
(エベレストは世界一高い山です)

Today is the coldest day in this winter.
(今日は今年一番の寒さです)

The meal I had last night was the worst meal in my life!
(昨日の晩食べた料理はこれまで生きてきた中で最悪なものだった!)

This is the smallest box I've ever seen.
(この箱は今まで見た中で一番小さい)

一番最後の例文の「今まで~~した中で一番・・・(the 形容詞や副詞の最上級 I've ever 過去分詞)」はよく使うフレーズなので覚えておきましょう。尚、このフレーズの中で使われている「I've ever 過去分詞」は「現在完了」のことです。現在完了については現在完了形とよく使われる9個の副詞にて解説しています。

では、問題!

問題1:「世界で2番目に高い山は何ですか?」を英語で言ってみましょう。

自信を持って答えられない方もけっこういるのでは? 今回は、こんな最上級を使った、ちょっと便利だけど、意外にあやふやになりがちな表現をご紹介していきます。

さらに、問題!

問題2:「世界で2番目に高い山」は知っていますか?

知ってたら、アナタは相当な山好き?あるいはクイズ好き?これ以降を読んでもらえれば、その答えもわかりますよ。

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「2番目に~」

上の続きです。 迷うのは、「2番目に」を表す「second」を入れる場所ではないでしょうか。 ちゃんと定位置がありますから、この機会に覚えてくださいね。

最上級の表現を使って「~番目に」(序数詞)を表すとき、序数詞は「the」の後、(副詞・形容詞の)最上級の前に置きます(「the + 序数詞 + 最上級」の語順)

それでは問題1の解答です。

What is the second highest mountain in the world?

ちなみに問題2の答えは、標高8611mの「K2」ですね。パキスタンにあるカラコラム山脈のピークの1つです。あ~、行きたいな!カラコラム……。 せっかくだから、答えも英語にしてみましょう。

K2 is the second highest mountain in the world.

「~の中で」を示す前置詞「in」と「of」の使い分け

さて、上の例文の「~の中で」を示す前置詞は「in」が使われていました。 でも、「of」が使われるときもあります。 この使い分けには注意してくださいね。

「ある特定の範囲の中で」という場合は「in」、「あるものが一定数ある中で」という場合は「of」が使われます。

ちょっと、「of」を使うときのイメージが分かりにくいですね。 まずは以下の例文を見てください。

Everest is the highest mountain of all (mountains).
(エヴェレストは、全ての山の中で一番高い山だ)

この例文で使われている「of」は「いくつもある山の中で一番」という意味です。

「in the world」が示す範囲との違い、お分かりでしょうか?

もう1つ例文見てみましょう。

He is the tallest of the three.
(その3人の中で、彼が一番背が高い)

He is the tallest in our class.
(私たちのクラスの中で、彼が一番背が高い)

上は、「何人かのメンバーの中」だから「of」、下は、「クラスという範囲の中」でなので「in」となります。

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さらに強調する表現

次は、最上級を強調する方法を見ていきましょう。

最上級は、「一番!」なんで、それだれで強い表現なのですが、さらに強めで、「ダントツ一番!」「ずば抜けて一番!」と表現したいときもあると思います。 そんなときは、「very」「much」「by far」などを使います。

特に「by far」は、比較表現ならではの修飾語です。 「はるかに」=「ずば抜けて」という意味です。

She is by far the best in the class.
(彼女はクラスの中で、ずば抜けて優秀だ)

修飾語「by far」の位置を見てくださいね。「the」の前に来ています。

最上級を修飾する語(「most」「very」「by far」など)は、「the」の前が定位置(「修飾語 + the + 最上級」の語順)

上で説明しましたが、最上級を修飾する語が「2番目に」のような「~番目に」のときは「the」の後ろに置きますので注意してください。

ちなみに、「very」は比較級には使えませんが、最上級には使えます。 間違いやすいポイントなんで、注意しておいてください。

最上級でtheがつかない場合

最上級は「the + 最上級」で使うのが基本ですが、「the」がつかない場合がいくつかあります。 その中でも注意いたいのが、以下です。

同一人物、あるいは物の中で、ある要素を比較し最上級で表す場合は、「the」をつけない

まずは以下の例文を見てください。

The Eiger is most difficult here.
(アイガーでは、ここが一番の難所です)

他の山と比べているのではなく、アイガーの中で一番という事です。 なので「most」の前に「the」がついていない事に注目してください。

The Eiger is the most difficult here.

一方、上の例文だと「アイガーは、ここで一番難しい(山)だ」となってしまいます。

余談ですが、「イッテQ登山部」のアイガー挑戦、ご覧になりました? 最難関のジャンダルム、すごかったですね……。 実は、このような決まった法則以外でも、日常会話の中で最上級の「the」が省略されるときがしばしばあります。でも、混乱しないでください。基本は「the+最上級」です。

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