「かばんに入れる」は何て言うのか?

突然ですが、「こんな簡単なことも英語で言えないなんて……」と愕然としたことはありませんか?

例えば「携帯電話をかばんに入れる」を英語で言えますか?

「入れる」というごくごく簡単な表現が言えなかったりするものです。

それでは次はどうでしょうか?

子供(あるいは夫)が外から帰ってきて、上着を脱ぎっぱなしで床に置いてたとします。 そんなときに言うセリフです。

「上着(コートやジャケット)を片づけて!」

「片づける」という表現も、なかなか出てこない表現だったりします。

このように日常生活で非常によく使う表現だけど、英語でなかなか言えなかったりすることは多々あります。 そこで今回は特に日常生活でよく使われる「put」という基本動詞の使い方をご紹介します。 実は、上の「入れる」や「片づける」は「put」を使って表現することができます。

まずは「put」そのものが持つ核となるイメージから解説します。 この核となるイメージをしっかり理解しておくことが、「put」を使いこなす近道になります。

核となるイメージを理解しよう

「put」というと「置く」というイメージを持っている人が多いかもしれません。 確かに「置く」は「put」の重要な意味の一つですが、「置く」という意味を覚えているだけでは「put」は使いこなせません。 まずは「put」の持つ核となるイメージを正確に理解しましょう。

「put」の核となるイメージは、「何かを移動させて(動かして)、あるところに位置させる」です。

「移動させること」と「移動先の位置」が「put」を理解する重要なポイントとなります。 それでは、具体例でみていきましょう。 これからご紹介する表現はどれも日常生活で頻出なものばかりですから、ぜひマスターしてください。

「~を貼る」は英語で何て言うのか

上で紹介した「携帯電話をかばんに入れる」の「~を…に入れる」は「put」を使って表現できます。

携帯電話を「移動」させて、かばんの中に「位置」したということです。 日本語だと「入れる」となります。

put a cellphone in a bag

That’s odd, I’m sure I put my cellphone in the bag.
(へんねぇ、確かにこのバッグに携帯を入れたはずなんだけど……)

ちなみに「(取り)出す」は「take out」「get out」がよく使われます。「put~in・・・」とセットで覚えておくといいです。

次は、「壁に絵を貼る」を英語で言ってみましょう。 これも「put」が使えます。

うちの子はよく「この絵、飾って!!(壁に貼って!!)」と言いますが、それを英語では以下のように言います。

Please put this picture on the wall!

「put=置く」、「on=上に」という固定観念がある方は、そこから一刻も早く脱却してください。

あるもの(ここでは絵)を動かして、壁に「接する(=on)」場所に、「位置する(=put)」ということです。 この場合の「位置する」は日本語で「貼る」となります。

壁に絵を貼る以外にも、「シール(切手)を貼る」は「put a sticker(stamp)」と言います。

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「片づける」を表す熟語

「片づける」も「物を動かして、あるところに位置する」動作ですから「put」が使えます。

尚、「片づける」を意味する熟語は「put ~ away」と言います。

「上着を片づけて!」は「Put your coat away, OK?」
「おもちゃを片づけて」は「Put the toys away.」

似たような表現で「put ~ back」というのもあります。 こちらは「~を元の場所に戻す」という意味です。

「~を身に着ける」はどう表現するのか

服を「着る」、ズボン(靴、ストッキング)を「はく」、帽子を「かぶる」、手袋を「はめる」、マフラーを「巻く」など、日本語で「~を身に着ける」という表現は、全て「put on ~」でOK。

「服を着る」は「put on one’s clothing」
「靴をはく」は「put on one’s shoes」

ちなみに「wear」じゃだめなの?って声が聞こえてきそうですが、「wear」は「すでに身に着けている状態」を表す動詞で、「put on」は「身に着ける動作」を表す動詞です。

尚、「身に着けているものをはずす」は「take ~ off」です。 これもセットで覚えておきましょう。

「化粧をする」や「薬を塗る」について

「化粧をする」や「リップクリームを塗る」も「put on」で表現できます。 尚、化粧は「make-up」と言います。(名詞として使う場合は、「-」をお忘れなく!)

「I’m putting on my make-up.」
(今、お化粧中なの)

尚、ちょっとふざけて、以下のように言うときにも使えます。

I’m putting my face on!
日本語で「今、顔作っているの!」なんて言い方をするときの表現です。

「リップクリームを塗る」は「put lip balm on」
「塗り薬を塗る」は「put ointment (medicine) on」
(「ointment」は軟膏)

尚、「薬を塗る」という動詞で「apply」というのもありますが、「put」でも表現できます。

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