200問を時間内で解くポイント

TOEICはリスニングとリーディング問題合わせて200問を2時間で解かなければいけません。 TOEICを受験したことがある方ならわかるはずですが、2時間で200問を解くのは大変。 特に、リーディング問題は事前に各問題の時間配分をしっかり決めておかないと、「問題を解く時間が全然足りなかった」ということになります。 そこで、TOEICの問題を読むスピードを上げて、スコアアップするために必要な2ステップをご紹介します。

TOEIC対策 目次

英語を英語のまま理解できるようにする

では早速、以下の英文を和訳せずに読んでみてください。

This is a book.

普通、「This is a book.」は「これ・です・ひとつ・本」⇒「これは本です」のように日本語を介し、並べて理解すると思いますが、これでは英語を理解するのに時間がかかります。

「This is a book.」なら、「This」は指をさしているところイメージします。さらに読み進めることで、指の先に本があるということがわかります。 「is」は「前後の単語をつながている」というイメージをするといいです。 このようにイメージしながら読めば、英語を英語で理解できるようになります。

尚、「This is a book.」は中学1年で習う英文なので、簡単にわかると思っている方もいるでしょうが、上の英文を読むときに「This」なら「これは」、「book」なら「本」という日本語を頭に浮かべることなく、理解できたかどうかをもう一度確認してください。

もし上の英文を読むときに少しでも日本語が浮かんでしまった人は、もう一度、上の読み方を参考に「This is a book.」をゆっくり読んでみてください。

次は以下の英文を日本語に訳さずに理解してみてください。

I cut an apple into quarters.

まず「I」は自分のこと。自分が空間の中心にいるイメージをしてください。 そして、「cut」なので手に何か道具を持っているイメージをします。 次が「an apple」なので手に持っている道具がリンゴに触れる状態をイメージします。

さらに次が「into」なのでまず、ある空間(in)をイメージします。ここではリンゴです。 そして「in」の後ろに「to」があるので動きがあるところをイメージをします。 つまり、手に持った道具がリンゴの中に徐々に入っている状態をイメージできればOK。 最後はquarters(4等分)なので手に持った道具でリンゴが4等分にパカッと分かれたところをイメージできれば完璧です。

上の英文の訳:「私はリンゴを4等分に切る」

いかがでしょうか? 日本語を介さなくても上記の英文は理解できましたでしょうか? もし、英文を読んでいる途中で日本語が浮かんでしまった方は、もう一度、「I cut an apple into quarters.」を左から右へゆっくり読んでください。

次は上記の2つの英文よりはグンと難しくなります。 次は英語の発信力を磨きたいにてDMM英会話の講師が発した言葉です。 上記の英文と同様に日本語を介さずに理解してみてください。

まず「I've watched」なので「(以前)あなたの目が何かをじ~~と見ていた」という状態をイメージします。 次が「some TV program」なので、あなたの目が見ていたものが「テレビ」だとわかります。 尚、「TV」の前に「some」があるので、そのテレビの画面に何か映っているはずなのですが、具体的に何が映っているかはわからない状態です。 ということは「この先の英文を読めば、テレビにどんな映像が映っていたのかがわかるはずだ」と予測しながら先を読みます。

次は「that focused on」が続きます。ここで「that(代名詞)」の前が「some TV program(名詞)」だったので、「that」以降で「some TV program」の説明が続くことがわかります。

ここで再度、「that」以降を書いておきます。

まず「on」「of」「to」などの接続詞は前後の単語をつなぐ接着剤の働きがあることを理解してください。 そうすると「some kind of healing power of music to the people」までは1つのかたまりとして意味をとらえる必要があることがわかります。 しかも、そのあとに「who」があって、次が「have」という動詞があるので「who」以下が前の「the people」の説明だとわかります。 つまり、「focused」以降、ピリオドまでが1つのかたまりということです。

まず「on」は「focused」にくっついているわけですから、1点に焦点がぴたっと集まった状態をイメージします。 さて、この1点には何が集まっているのでしょうか? 当然、これ以降でそれが明らかになることでしょう。 このように英語を英語のまま理解するときには次を瞬時にイメージすることも大切です。

次が「some kind」なので「ボ~~」と何かが見えている状態をイメージします。 次に「of」があるので「some kind」が具体的にわかるはずです。 次に「healing power」があるので、「some kind」が具体的にわかりました。 さらに、次も「of」が来ているので「healing power」をより詳細に説明していることがわかります。 そして、「of」のあとに「music」があるので「耳に不思議な力の音楽が流れているところ」をイメージしてください。

次に「to the people」があるということは「healing power of music」が人々の耳に流れているということがわかればOK。 さらに、「the people」の後ろに「who」があるので「the people」が誰であるかがわかります。

「who」の後に「have dementia」があるので「dementia」というものをもった人々だということがわかります。 尚、最後の「dementia」は「認知症」という意味です。 このような難しい英単語はイメージしずらいのですが、画像検索するとその単語にぴったりの画像が表示されるので、その表示された画像も頭に入れておきましょう。

尚、上記の英文を読んでいる途中で「dementia」が「認知症」だとわからなかった方もいるかもしれませんが、そんなときは、「dementia」はわからないままで読み進めてください。 すると、わからない単語の後に続く1~3つの文章を読んだあたりで、わからなった単語の意味が推測できることが多いです。それでもわからないときはそのまま読み進めましょう。 わからない単語の意味を考えるのに時間をかけないようにしましょう。

それでは「dementia」が「認知症」という意味だとわからないとして上の英文に続く英文を読んでみましょう。

「help+them(O)+remember(C)」の5文型です。 訳し方は『「them(O)」が「remember(C)すること」を手伝う』となります。

尚、「help」の(C)の部分に該当する動詞は「原形不定詞」になることも覚えておいてください。

備考:5文型で使う「help」以外に「原形不定詞」を取る動詞には使役動詞もあります。 使役動詞については「make」「have」「let」の使い分けをご覧ください。 5文型で使う「make」「have」「let」「help」に関する問題はTOEICのPart5,6で頻出なのでしっかり理解しておいてください。

まずは直訳をしてみます。

ある種の音楽は「dementiaを持っている人」が記憶力を向上することを手伝う
つまり、『ある種の音楽が「dementiaを持っている人」の記憶力を向上させる働きがある』という意味になります。

ということは「dementiaを持っている人」というのが「記憶になにかしらの問題がある人」だと想像できると思います。 もちろん、ここから「dementia」が「認知症」という意味を推測することはできないかもしれませんが、ここまで推測できれば、TOEICの問題は解けるはずです。

上の英文の訳:「以前、認知症の患者のヒーリング治療を特集した番組を見たことがあるわ」

次もTOEICの問題文を早く読むカギの1つとなる「and(接続詞)」の入った英文です。 上記の英文と同様に日本語に訳さずに読んでください。

まず、「I lived in Brisbane」なので頭の中に地図を浮かべて、「Brisbane」という場所にズームインしているイメージができればOK。 次は「for three years」。

「for」は「→・・・・ある点(場所)」の「→」のイメージです。

ここでは「for」→「three years」。

では「for」が「three years」に向いているとはどういうことなのかを詳しく見ていきます。

まず「three years」が複数形になっていることに着目します。 最初は「for」は「1年」に向いています。それから「for」は「1年」から「2年」へ移動します。 さらに、「for」は「2年」から「3年」へ移動しているというイメージです。

つまり「for three years」は「1年から3年へと時が過ぎている」というイメージができればOK。

上記のことを踏まえると「I lived in Brisbane for three years」は、「I」が「Brisbane」という場所にて「1年から3年へと時が過ぎた」という感じでイメージします。

尚、上記の「I lived」って「I have been lived」じゃないのって思った方は現在完了形とよく使われる9個の副詞の(since/forの違い)も一緒に読んでおいてください。 つまり、「今はブリスベンに住んでいない」ということを伝えるために「過去形」になっているということです。

次は「and just got back」が続きます。 まず、文中に「and」がある場合、「and」の後に何が続いているのかを確認してください。 ここでは「got」という動詞が続きます。 しかも、「got」の前には主語がありません。 つまり「got」の主語は一番最初の「I」であるということに気づいてください。

そして、「got back」は『「I」が「Brisbane」から飛行機に乗って、(日本へ)戻ってきたところ』というイメージです。 「got back」の後の「right now」については「right」が「now」を強調していることがわかればOK。 つまり、「日本へ戻ってきたばかり」ということです。

上の英文の訳:「3年間、ブリスベンに住んでいて、ちょうど今、日本へ帰ってきたところです」

まとめ

1つ目のポイント

英語を英語として理解するためには英文を左から右に読んでいるときに頭にイメージを浮かべながら読むこと。

2つ目のポイント

さらに、英文を読んでいる途中でイメージが鮮明でない部分も意識すること。 例えば、「This is a book.」の場合、「This is」までを読んだときには何を指しているかはわかりませんので、そのわからない部分は鮮明でない状態で頭にイメージします。 そして、次に「a book」があるので、頭の中で鮮明でない部分がパッと本に変わるようなイメージをします。 つまり、英文を左から右に読むときに頭の中で鮮明でない部分が徐々に鮮明になっていくという感覚で読むことが大切。

TOEICのリーディング問題の時間配分を考える

上記でTOEICテストにはリスニングとリーディングの問題があると書きましたが、リスニングは流れてくる音声に合わせて問題を解きます(100問・45分)。一方、リーディングは75分で100問解きますが、どの問題から解いてもいいです。

ちなみに、リーディング問題を一度でも解いたことがある人ならわかることですが、時間内ですべての問題を解くのは本当に大変。 つまり、リーディングで高得点を取るためには時間配分を考えて、どの問題から解いていくかを決めておくことがカギとなります。

そこで、まず、TOEICの公式問題集のリーディング問題(第1回)を時間制限を設けずに解いてみます。 例えば、30分オーバーして75分掛かったとします。そして、正答率が6割(300点)だったとします。 そこで、4ヵ月後の目標を「正答率6割⇒8割(400点)」にするとします。

まず、リーディングで間違えたすべて問題の解説を読みます。 そこで、4ヶ月勉強したら正解できると思うパートの問題を20問選びます。 そして、正解できると思うパートと類似している問題を徹底的に解いていきます。

その際に利用すると便利なアイテムが「スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)(スマホアプリ)」です。 スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)なら、自分が解きたいパートの問題を選んで解くことができるので効率よくスコアアップできます。

しかも、各パートの問題の解説では、関連事項も一緒に解説されているので1問解いただけで数問解いたのと同じ効果があります。 これなら時間がない人でも短期間で目標のスコアを達成できることでしょう。 そして、次回の目標である8割正解できるまで同じ問題を繰り返し解いてください。

正解率8割を到達したら、次にTOEICの公式問題集のリーディング問題(第2回)を解いてみます。 第2回は制限時間内(45分)で解いてみます。 ここで8割正解できればOK。 ただ、8割以下の正答率だった場合は目標の8割に到達しなかった原因を考えます。

もし、8割に到達しなかった原因が「時間内にすべての問題が解けなかった」なら、各パートの時間配分を調節して時間内にすべて解けるようにします。 また、時間内にすべての問題を解くことができたが、正解率が8割に到達しなかったときは、もう一度、「スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)」を使って復習してください。 独学でTOEICスコアをアップしたいなら「スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)」だけあれば、TOEIC対策の本は何冊も買う必要はありません。 是非、「スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)」をフル活用してください。

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