頻度を表す副詞について
いきなりですが質問です。
アナタが好きなタイプの男性はどれ?(男性の方は、女性に置き換えてください) ちなみに「send a massage=lineなどでメッセージを送ること」と思ってください。「e-mail」と捉えてもらってもOKです。
A man who always send a message to you in his free time.
A man who often send a message to you in his free time.
A man who occasionally send a message to you in his free time.
A man who hardly ever send a message to you even when he is free.
似たような文章が並びました。 上の4つの例文の違いは、「always」「often」「occasionally」「hardly ever」の『頻度を表す副詞』の部分が違っているのです。
「あなたは、どの程度連絡をしてくる人がタイプですか」という質問に対する答えが上の例文になります。、上の例文は「暇なときはいつでも連絡してくる男性(または女性)」、「暇な時間があるにもかかわらず連絡してこない男性(または女性)」、などを表します。
さて、上の4つの例文から自分のタイプの男性(女性)を正確に選ぶことができましたか?
頻度を表す副詞の位置
まず、「頻度を表す副詞」の基本ルールをご紹介します。
頻度を表す副詞は、be動詞の後ろ、動詞の前に置く
(尚、強調したいときには文頭に置いてもいいです)
ただ、程度や頻度を表す副詞が複数の単語を組み合わせたフレーズになった場合は、文末に置きます(ただ例外もあります)。 これに関しては以下で詳しく説明します
目次
「いつも」と「ふつう」
まず、「いつもいつも」という感じで、最も高い頻度を表す副詞が「always」です。
She always wears green hat.
(彼女はいつも緑の帽子をかぶっている)
どんなときでも、緑の帽子をかぶっているという意味です。
ちなみに「be always just ~ing」で「いつも~ばかりしている」と非難や失望の気持ちを表すこともできます。(ネガティブに使われるとはかぎりません)
My son is always just playing video games!
(うちの息子、いつもテレビゲームばかりしているのよ!)
「always」ほどではないけど「いつも」って言いたいときには「nearly always」を使いましょう。
She is nearly always wears a green hat.
(彼女はほとんどいつも、緑の帽子をかぶっている)
普段は緑の帽子。たまには赤や青も帽子をかぶっているという感じです。
「いつも」というほどではないけど、まぁ「たいていは」って言いたいときには「usually」を使います。これは「普段」「ふつう」という頻度の副詞です。
She usually wears a green hat.
(彼女は普段、緑の帽子をかぶっている)
特別なおしゃれをしたときには、別の帽子をかぶるのかしれません。
さてこれらの頻度を表す副詞は、「実際にどの程度のパーセンテージの頻度なのか」というよりも、むしろ主観的な表現だと思った方がいいでしょう。
I’m always thinking only of you. (いつもあなたの事ばかり考えています)
「always」を使っているからといっても、本当にずーっと「あなた」の事ばかり考えてるわけじゃありませんよね? 「いつもずっと」という自分の強い気持ちを表現したのが「always」なんです。
「frequently」と「often」の違い
突然ですが、「frequently」と「often」、とっちが頻度としては上でしょうか?
ちなみに、日本語ではそれぞれ「頻繁に」と「しばしば」なんて訳されます。 では、日本語の「頻繁に」と「しばしば」、どちらが頻度として上なのか? なんとなく、「しばしば」より「頻繁に」の方が上の気がするけど、そもそも、「しばしば」なんて、日本語でも使ったことないなあ~~
なんて、頭の中、ぐるぐるさせてしてませんか? もはや、日本語訳を見ても答えはわかりませんよね。
ずばり、「frequently」と「often」の大きな差はないようです。 あえて違いを言うなら、「frequently」の方が「often」より格式的ということです。 ですから、以下のように考えてください。
「いつも」ってわけじゃないけど、「わりとよく」とか「けっこうよく」なんて言いたいときには「often」を使いましょう。 そして、仕事などフォーマルな場で使う場合は「frequently」を使うのが無難。
I often go skating on weekends.
(週末はわりとよくスケートにいくよ)
ここで一つ、ちょっとややこしいイディオムをご紹介します。
それは「more often than not」
これは複数の単語を組み合わせて頻度を表す副詞なのですが、どの程度の頻度の度合を表しているのでしょうか?
まずは、例文を見てください。
More often than not, we go to eat sushi.
この例文を無理やり日本語に訳すと以下のようになります。
「私たちは、行かないよりはもっとよく、お寿司を食べに行きます」
この日本語訳では何の事だかよくわかりませんが、「oftenよりは上らしい」というのはわかるのではないでしょうか。
尚、「often」より一つ上の頻度は「usually」です。
実は「more often than not」は「often」より上の「usually」と同等程度の頻度を表し、「たいてい、通例」という感覚で使えます。 通常、文頭に置くことにも注意してください。 自分から積極的に使うことは少ないイディオムかもしれませんが、言われたら理解できるようにしておきましょう。
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「sometimes」と「occasionally」の違いとは
ここからは、「それほど頻度が高くない」を表現したいときに使う副詞を見ていきましょう。
まずはお馴染み「sometimes」=「ときどき」。
I sometimes have dreams of flying in the sky.
(私はときどき、空を飛ぶ夢をみます)
この「sometimes」とほぼ同程度で使われるのが「occasionally」です。「時折」と訳されることが多いです。
あえて「sometimes」と「occasionally」の違いを言うとするなら、「occasionally」は、「occasion=機会」という言葉を内包しているので、「何かの機会があればついでに」という感じです。
「seldom」「rarely」「hardly ever」の意味
さらに頻度の低さを表す副詞をご紹介します。
「seldom」「rarely」「hardly ever」はすべて「ほとんど~ない」と、頻度の低さを表す副詞です。
注意したいのは「hardly ever」
上で述べたとおり、複数の単語を組み合わせた頻度の副詞は、通常、文末に置くのですが、この「hardly ever」は例外で動詞の前に置きます。
He hardly ever apologizes from himself.
(彼はめったに自分から謝りません)
「never」について
頻度0(ゼロ)は「never」です。 意味は「絶対~しない」「決して~しない」。
I’ll never play with you!
(もう、絶対あんたなんかと遊ばないからね!)
ちなみに、このセリフは子どもがよく言う絶交宣言。またすぐ遊ぶくせに……。
まとめ
最後に、上で紹介した頻度を表す副詞を頻度の高い順に並べてみました。 それぞれの微妙な意味の違いを理解しておいてください。
always(いつも)・・・頻度が高い(100%)
nearly always(ほとんどいつも)
usually(普段は、たいていは)
more often than not
often(割とよく、頻繁に)
frequently(しばしば)
sometimes(ときどき)・・・頻度中間(50%)
occasionally(時折)
rarely(めったに~ない)
seldom
hardly ever
never(絶対~ない)・・・頻度が低い(0%)
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