英語の名詞のルール
英語では、数えられるもの(可算名詞)と数えられないもの(不可算名詞)がはっきり区別されます。 数えられる名詞は、単数なら冠詞(aとかthe)を付けなければならないし、複数なら語尾に-sをつけなきゃならない。 もう、中学生のときに散々やりましたね。
(ちょっと余談になりますが、複数形にもtheはつけられます。必要不可欠ではないというだけです。みなさんは大丈夫だと思いますが、私は義務教育終了後しばらくの間、複数形にtheはつかないと信じ込んでいたものですから、念のため……)
大抵の名詞は、イメージで数えられるか数えられないか分かるもんです。
決まった形があって、はっきり何個と数を言えるものが可算名詞。
決まった形がなくて、はっきり何個を言えないものが不可算名詞です。
例えば、penは数えられるし、waterは数えられない。
でも、ときおり「えっ!? これって数えられない名詞なの?」ってのが出てきます。 そんな、間違えやすい不可算名詞を見ていきましょう。
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総称を示すときは数えられない
食べ物の総称
まずはこちら
food (食べ物)
それから
fruit(果物)
meat(肉)
これらは一つの特定の物ではなく、種類全体の総称なので、不可算名詞です。 この辺りまでは、まぁ、想像つきますね。
じゃぁ、「fruit」や「meat「が不可算名詞なら、「vegetable(野菜)」もだろ!ってなりますが、なぜか「vegetable」においては、可算名詞です。 ただ普通、「野菜」っていうときは常に複数形「vegetables」という形で使われます。
fish
食べ物の総称『魚肉』として使用する場合、不可算名詞扱いになります。 尚、fishは、普通に『魚』という意味で使用する場合は可算名詞ですが、複数形も「fish」でそのままです。ただ、種類を言うときなどに限り、fishesが使われます。
rice
riceも数えられないので、不可算名詞です。お茶碗に米粒何個入ってるか……なんて、数えたくもありませんものね。
さぁ、次が、要注意の単語です。
cheese (チーズ)
bread (パン)
数えられそうなもんですが、これらは不可算名詞。 チーズもパンもいろんな形のものがあり、定まっていないからです。
ちなみに、チーズやパンを数えるときは以下のように言います。
three piece of cheese (チーズを3ピース)←切ったものを3個ですね
two slice of bread (パンを2切れ)
a loaf of cheese(/bread) (チーズ(パン)1固まり)
などと言います。語尾に複数形の「-s」がついていない事に注目してください。
さて、ここで突然なんですが、「私はリンゴが大好きです」って英語で言えますか?
正解は、
I like apples very much. (←「大好きです」の表現は他のものでもOKです)
では、「私は果物が大好きです」は?
I love fruit.
「リンゴ」のような可算名詞の場合は複数形で、「果物」のような不可算名詞の場合はそのままの形で言います。
食べ物の好みなどは、ちょっとした話題にもってこいです。 しっかりマスターしておきましょう。
お金
お金は数えられそうですよね。(数えるの大好きって方、手ェ上げて!)ですが、
money
不可算名詞です。 moneyは概念的なものだからです。
一方
coin (硬貨)
bill (お札)
この2つは可算名詞です。 「一個二個……」、「一枚二枚……」と数えられます。
いろんなものの総称
machinery (機械類)
jewelry (宝飾品)
equipment (設備)
furniture (家具)
luggage/baggage (手荷物)
mail (郵便物)
このジャンルのものは色々ありますが、この辺りが代表的なものでしょう。 どれも、色々なものの総称であり、決まりきった一つのものを示しているわけではありません。
一方、以下は可算名詞です。
machine (機械)
jewel (宝石)
また、上の「luggage/baggage」は手荷物という総称。
数えたいときは
suitcase (スーツケース)
bag (バッグ)
など、具体的な入れ物で数えます。
なお、「mail」から派生した「e-mail」ですが、これはまだ扱いが定まっていないようです。「mail」にならって不可算名詞にする場合もあれば、「I got many e-mails this morning.」というように可算名詞のように扱うときもあります。
情報類
information (情報)
research (調査/研究)
advice (忠告)
news (ニュース)
evidence (証拠)
これらも、数えられない名詞です。
尚、「いいニュースが二つあるよ!」なんてときには、以下のように言います。
I have two piece of good news!
上に挙げた他の名詞も「数字+piece of~」で数を表せます。日本語の感覚からすると、「piece」は不自然に感じますが、そういうもんだと思ってください。
仕事関係
work
「work」は仕事を表す概念的なものなので不可算名詞です。
それに対して
job
「job」は収入を伴う具体的な仕事という意味なので、可算名詞です。
また、一つ一つの課された仕事を意味する「task」も可算名詞です。
なお、「work」から派生した「homework(宿題)」は不可算名詞です。 ただ、「homework」の類義語の「assignment(宿題/課題)」は可算名詞です。
「assignment」は宿題の具体的な課題内容(例えば、計算ドリル、作文など)に焦点を当てているため数えられます。「homework」はただ宿題と言いたいときに使うので数えられません。
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