takeの反対語
「give」を英会話で使いこなすため、まずは「give」のコアイメージを理解しましょう。 今回は基本動詞の中から「give」という単語を見ていきますね。
「give」のコアイメージは「あるものを、自分のところから、出す」
「give」は「自分のところに何かを取り込む」というコアイメージの「take」の反対です。
「give」と「take」は対になっていることを覚えておいてください。 尚、「take」の使い方についてはtakeの意味が多すぎるを参考にしてください。
日本語と英語の違いを理解しよう
さぁ、いきなり「give」を使いこなすために一番重要なことをお話しします。 ここで、日本語と英語の発想の違いを感じて欲しいんです。 そうすれば、「give」をもっと自由に使えるようになります。
「give」と言えば、「あげる」「与える」を最初にイメージする人も少なくないでしょう。
I’ll give you some book. They should be helpful for you a lot.
(本を何冊かあげる。すっごく君の役に立つはずだよ)
この例文のように、ものを人に「あげる」ときに使うんです。
では、人から物を「もらう」ときはどうするか?
「give」を受動態で使う?
う~ん、間違いではないけど自然ではありません。 もっと簡単でいいんです。
例えば「彼女さ、バレンタインに手作りのケーキをくれたよ」と言いたいときは、どうしますか?
She gave me a handmade chocolate cake on Valentine day.
直訳すると、「彼女はバレンタインデーに、私にチョコレートケーキをあげました」になり、どうも日本人の心にしっくりこないですが、これでいいんです。
日本語訳の「あげる」「もらう」「くれる」などに引きずられず、「誰が」「誰に」「give」したのかだけを考えて文をつくればOK!
ちなみに、自分を主語にしたければ、以下のようにします。
I got a handmade chocolate cake from her on Valentine day.
つまり、日本語の「与える」「もらう」「あげる」「くれる」を表す個々の単語はないと思ってください。
「モノ」が「どこ(誰)」から「どこ(誰)」に渡ったか、それを示す単語があるだけ。
日本人からすると、「もらう」「くれる」には「ありがたい」気持ちが入っていて、それを表現するいい単語がないものかと思ってしまうんですが、英語にはないんです。
というと、「give」や「get」に殺伐としたイメージがあるかもしれませんが、そんな事はないんです。 ちゃーんと気持ちもこもってます。その気持ちになって使いこなしてください。
もしどうしても、「ありがたい気持ちを表したい」ってときは、以下のように言いましょう。
The old lady gave me medicine kindly.
(そのご婦人は親切にも、私に薬をくれました)
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「give」を使った2つの構文
次は、ちょっと細かな文法について触れておきます。
「give」は「give+O(人)+O(物)」と「give+O(物)+to人」の2つの形をとります。
1. How about give your daughter the diamond necklace.
2. How about give the diamond necklace to your daughter.
どちらも、「そのダイヤのネックレスを娘さんにあげたらどうですか?」という意味ですが、ちょっとニュアンスが違います。
1の例文のように「give+O(人)+O(物)」とした場合は、「物」に主眼が置かれます。
例えば、あるお母さんが「娘に何をあげたらいいかしら」と迷っている時、お母さんの知り合いが「そのダイヤのネックレスをあげたらどう?」と助言しているのです。(どんな場面だ!)
それに対し、2の例文のように「give+O(物)+to人」とした場合は、「人」に主眼が置かれます。
こちらのお母さんは「誰にこのダイヤのネックレスをあげたらいいのかしら」と迷っていて、お母さんの友人が「(息子や嫁じゃなく)娘さんにあげたらどう?」と助言しているわけです。
細かなニュアンスの違いですが、分かりますか?
もう一つ、例を見てみましょうか。
上でバレンタインの例文を紹介しました(She gave me a handmade chocolate cake ~~~)
この例文は、「物」に主眼が置かれています。 ということは「わざわざ手作りのケーキくれたんだぜ!」ということを伝えたいということです。
一方、以下の例文は「人」に主眼が置かれています。
She gave handmade chocolate cake to me on Valentine day.
この例文は「○○君や、××君じゃなく、なんとこの僕にくれたんだ」って気持ちを伝えているということです。
もちろんどちらの例文でも事実伝わります。 でも、自分の思いを伝えるためには、このように使い分けできるようになるといいですね。
「風邪をうつす」は英語で何て言うの?
実は「give」するのは、な~~んでもいいんです。
例えば「あげる」とか「与える」とかいうと、「いいもの」とか「ためになるもの」という印象がありますが、「give」にはそんな制約ありません。 また、物とも限りません。
それでは例文を見てみましょう。
He gave me a bad cold.
(彼にひどい風邪をうつされた)
Can I give you a ride?
(車に乗せてこうか?)
Give me a bake!
(ちょっと休憩させて)
尚、上の例文は文脈によっては「(もう一度)チャンスを下さい!」「もういいかげんにして!」「勘弁してよ!」などの意味になることもあります。
「これ、あげる」は英語で何て言うの?
これまで見てきたように、「give」には「あげる」という意味合いがあるのですが、「~をあげる」と言いたい場合、いつでも「give」を使うわけではありません。
「give」は「I’ll give 人 物~(~にあげるつもりだ)」のように明確に意思を表明したいときに使います。
一方、誰かにお土産やプレゼントを渡すようなときは、「あなたのおみやげ買ってきたよ」ぐらいのニュアンスなので、「give」は適さないです。 このような場合は以下のように言いましょう。
This is for you.
(これ、あげる)
または
Here is something for you.
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