「どちら」という表現を覚えよう
「both」「either」「neither」は、どれも二者間の関係を表すときに使います。 意味は以下の通りです。
「both」は「どちらも」
「either」は「どちらか」
「neither」は「どちらもない」
尚、「both」「either」「neither」は肯定文、否定文で使い分けをしなければいけません。 特に否定文は、注意が必要です。 もし、自信のない方は、この機会にしっかり頭の中を整理していきましょう。
「either」は「どちらか一方」
突然ですが、あなたは今、こんな状況にいます。
Bianca or Flora, you must choose either as a bride.
(ビアンカかフローラ、どちらかを花嫁として選ばなければならない)
はい、ドラクエ史上最大の選択でしたね。 大丈夫、ドラクエ知らない方も、想像してください。
あなたは、世界を悪から救うために旅をしています。(←すごいざっくり!) その途中、なんと二人の美女のうち、どちらかを花嫁として選ばなくてはならないことになりました。 幼馴染みで姉さん女房タイプのビアンカか、しっとりおしとやかな令嬢フローラか。
もちろん、どちらか一人しか選べない。 そう、この≪どちらか一方≫を意味するのが「either」です。 基本の意味は「A or B」 「either A or B」という形を作り、こんな風にもつかえます。
Either Bianca or Flora is going to be your bride.
(ビアンカかフローラ、どちらかがあなたの花嫁になります)
ここで「is」と単数形が使われている事に注目してください。 どちらか一人なので、単数扱いなのです。 (注:「Either A or B」の構文で、A,Bに複数のものが入った場合、動詞の単複は、Bに合わせます)
さぁ、あなたならビアンカかフローラ、どっちを選ぶ?
「both」は「どちらも両方」
I can't decide which to choose.
Both Bianca and Flora are very attractive each!!
(どちらを選ぶかなんて、決められないよ。ビアンカもフローラも、それぞれ魅力的だ)
なんて、困ってしまった方も多かったはず。 両方とも連れて行けたらいいのに。(私は迷いなくフローラを選びましたけどね)
この「両方」を意味するのが「both」です。 「either」と異なり、「Both Bianca and Flora are~~~」では、「are」が使われています。 「両方=二人共」なので、複数形になります。
上の例文のように「Both A and B~」と構文で使う事もできますが、単独で代名詞や形容詞としても使えます。
Both of them are very attractive each. (代名詞として)
Both girls are very attractive each.(形容詞として)
さて、スーファミ世代はこんなふうに、清く正しく、フローラとビアンカの間で心を揺らしてたわけです。 ところが、そこへ出てきたのが新世紀、DS世代。
I don’t like either.
My type is hotter girl.
(どっちも好みじゃないな。もっとセクシーな娘がタイプだ)
なんて言い出したわけです。 そこで登場したのが、マイクロミニのワンピースで露出たっぷりのデボラ。 尚、このサイトはドラクエの解説サイトじゃありません。
さて上の英文を、もう一度見てみましょう
↓↓↓
I don’t like either.
「どちらも~じゃない」を表す否定文は「either」を使います。 日本語につられて、「I don’t like both.」としないようにしてください。 この例文の意味は「両方【は】好みじゃない」=「片方は好みだ」という意味になります。 間違いやすいポイントですから、注意してください。
「neither」は「どちらもダメ」
さて、先ほどの例文をもう一度見てみましょう。
I don’t like either.
この文は、「neither」を使って、以下のようにも言えます。
I like neither.
(どちらも好みじゃない)
「neither」は、「両方ともだめ(どちらも~ない)」を表します。 基本は「A nor B」。
Neither Bianca nor Flora is my type.
(ビアンカもフローラも、どっちもタイプじゃない)
「or」ではなく「nor」になってるところにも注意してください。
ちなみに、「neither A nor B」を使って、「neither here nor there」という成句があります。「問題外」「取るに足りないどうでもいいこと」「的外れで」という意味です。
尚、私は花嫁選びでフローラを選んだ時、周囲から以下のように責められました。
Don’t you have sympathy for your childhood friend?
(幼馴染に対する情はないのか?)
こんな場面で使うのが以下の英文です。
That is neither here nor there.
(そんなの、まったく関係ないね)
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全否定と部分否定を理解しよう
チェックタイム
それでは、「both」「ether」「neither」の使い分けができるか、チェックしてみましょう。
今度は、ルドマン家の姉妹、フローラとデボラでいきましょう。 清純お嬢様フローラと、セクシー女王様デボラ、この二人の中にあなたのタイプはいますか?
両方好き
I like ( ) Flora ( ) Debora.
二人のうち、どちらかは好き。
I like ( ) Flora ( ) Debora.
二人のうち、両方好きってわけじゃない(=どちらかは好き)
I don’t like ( ) Flora ( ) Debora.
どちらも好きじゃない(←絶対的ビアンカ派??)
I like ( ) Flora ( ) Debora.
= I don’t like ( ) Flora ( ) Debora.
もう大丈夫ですね。 上から (both)(and)、 (either)(or)、(both)(and)、(neither)(nor)、(either)(or)となります。
まとめ
最後におさらいをしていきましょう。 文法用語が多くなりますが、これまでの内容を理解していれば大丈夫。
「both」「either」「neither」は、二者間の関係で使われる。意味はそれぞれ、「両方」「どちらか一方」「どちらも~ない」
「both」「either」「neither」は、「形容詞」、「代名詞」、そして「相関接続詞の構文」として使わる。
Both Bianca and Flora are beautiful. (相関接続詞の構文として)
(ビアンカもフローラも、両方美しい)
Both of them are beautiful. (代名詞として)
(彼女らは二人とも、美しい)
Both girls are beautiful. (形容詞として)
(どちらの女の子も美しい)
もっと簡単に・・・・・
I love both!! (代名詞として)
(両方愛してる!!)←これは一番ダメ人間的な発言。
「both」が否定文で使われた場合は部分否定。 「両方とも~なわけではない」。片方はOKの意味。
「either」「neither」が否定文で使われた場合は、全否定。 「両方とも~でない」
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