まずは「while」を使った表現を覚えよう
「~しながら~する」と言えますか?
子どもって、ほんとに集中力がないというか、何かしているときにも、すぐ他のことに興味が移ってしまうんですよね。 そして、遊び始める。 「好奇心は成長の源」とはいっても、そればっかり言ってはいられないのが子育て。
そんなときによく使うフレーズが「~しながら~しちゃだめ!」 一日に何回も言うフレーズです。 ですが、英語で言おうとすると、スルッと出てこない方も多いのではないでしょうか?
まず、「~しながら~しちゃだめ!」の前に「~しながら~する」という表現を英語で言えるようにしましょう。 実は、「~しながら~する」は大学受験の英作文問題でも頻出の表現。 この機会におぼえちゃってください。慣れればほんっとに簡単です。
「AしながらBする」の典型的な言い方は「A + while + B(動詞)ing」です。
私は、本を読みながら、朝ごはんを食べます。
↓ ↓ ↓
I read books while having breakfast.
メインとなる行為がwhileの後に来る事に注目してくださいね。 直訳すると、「朝ごはんを食べている間に、本を読みます」となります。 本を読んでいる方は、片手間ですね。
次は「~しながら~しちゃだめ」を英語で言ってみよう
~しながら~しちゃだめ
ではいよいよ、「AしながらBしちゃだめ!」です。 これは、上の「AしながらBする」=「A + while + B(動詞)ing」のAの部分を否定の命令文にすればいいだけです。
「AしながらBしちゃだめ!」=Don’t B while Aing.
食べながら遊んじゃダメ!
↓ ↓ ↓
Don’t play while eating!
この調子で、日ごろのお小言をどんどん英語にできますよ! (えっ!? あんまり嬉しくないですか? まぁまぁ、そう言わずに……)
歯磨きしながら、本を読んじゃダメ!
↓ ↓ ↓
Don’t read while brushing your teeth.
走りながら、ガムをかんだらダメ!
↓ ↓ ↓
Don’t chow gum while running!
(注意:gumは不可算名詞なので、冠詞はつきません)
ちなみに、うちでは「歯磨きしながら~しちゃダメ!」「食べながら~しちゃダメ!」「宿題しながら~しちゃダメ!」が【三大ながらダメ!】です。「何で毎日言うのに、わかんないのかな~?」 さて、英語はこのように、ぴしゃりと言い切るのが普通の事なんですが、日本の優しいママには、ちょっと厳しすぎるように思えてしまうかもしれません。
例えば、上で登場したDon’t play while eating!は「食べながら遊ぶな!」って感じに聞こえるかもしれませんが、実際には、そこまできつい言い方じゃありませんから、普通に使ってもらっても大丈夫。 ただ、もうちょっとマイルドな表現を使いたい場合は、以下のように文末に「okay?」を付けましょう。
Don’t play while eating, okay?
「Don’t~eating」までは、毅然とした口調で、それから、「okay?」は語尾を上げて言ってみてください。 すると、ずいぶん和らぎますよ。 それから、『Don’t~』の代わりに『No ~ing』を使う事もできます。
No playing while eating!
こうすると、「食べてる間に遊ばない事!」というニュアンスになり、Don’tから感じられる「~するな!」という雰囲気から遠のきます。 繰り返しますが、「Don’t~!」だけでもいいのです。必ずしも「~するな!」というような、きついニュアンスではありません。
さらにもう一つ「しない方がいいよ」という表現をご紹介します。
You shouldn’t play while eating.
この英文も語尾にokay? をつけると、もっとやわらかい表現になります。
さらに別の言い方も覚えよう
「~しながら~しちゃだめ!」ですが、実はもう一つ、よく使われる言い回しがあるんです。 (ただなぜかこちらは、大学受験参考書なんかにはあんまり出てこないんですよね~) それが「at the same time」を使った表現です。
食べながら遊ばないで!
↓ ↓ ↓
Don’t play and eat at the same time.
どうですか?動詞を二つ横に並べるなので覚えやすいと思いませんか? 実は私も、こっちの表現を使う事が多いです。 ただこの表現では、「play」と「eat」が並列な関係で、どちらがメインでもありません。 メインをはっきりさせるためには以下のようにしてください。
Don’t play at the same time you are eating!
なお、「at the same time」をつかった表現でも、「should‘t」を使ったり、文末に「okay」をつけると、和らいだ表現になります。 さらに、以下のように表現することもできます。
You can’t play and clean up at the same time.
↓ ↓ ↓
遊びとおかたづけは一緒にできないよ。→遊びながらおかたづけできないよ。
間違えやすい「~しながら~する」
「~しながら~する」を表す表現は、上で紹介した以外にもあります。ここでは間違えやすい表現をご紹介します。 それが、付帯状況「with~」を使った表現です。 「あ~、学生時代習ったわ~」と思い出された方もいらっしゃいますか?
それでは、付帯状況のwithを使って、「彼女は目を閉じて歌っていた」は、どう表現すればいいのでしょうか?
↓ ↓ ↓
She was singing with her eyes closed.
上で紹介した「while」を使った用法との違いは、「with+名詞~」という形でしか使えないということです。 なので、以下は典型的な間違いです。
(×)Don’t play with eating!
じゃぁ、これはどんなときに使うかと言うと、ずばりこれです!
No speaking with your mouth full, okay?
↓ ↓ ↓
お口がいっぱいのまま、おしゃべりしちゃダメよ!
これ、しょっちゅう言ってますよ~。
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