テーブルセッティングの基本も覚えましょう

中学、高校で散々英語を勉強してきたのに「こんなに簡単な事も英語で言えないなんて!」

以前の私は何度もこのように思ってがっかりしていました。

特に、以下の位置関係を示す表現がなかなか英語で出てこなくて悩んだものです。

「~を真ん中に置きます」「~は~の隣においてね」「~を順番に並べましょう」

実はこのような位置を示す表現は幼稚園児でも分かるものなのですが、意外にも「順番に」「並べる」「隣に」「真ん中に」などが、さっと出てこないものなんです。

そこで今回は、このような位置関係の表現方法を「洋食のテーブルセッティング」を使って説明します。読み終わった後、英語で位置関係を言えるようになるだけじゃなく、テーブルセッティングまでできるようになってますよ(わぁ、お得!!) では、スタート!

目次

「お皿を真ん中に置きます」は何て言うのか

「テーブルセッティング」の準備として、お客様の席の前に「placemat(プレースマット)」を敷き、左側に折りたたんだナプキンをおきます。 食器のセッティングはこの「placemat」の上に、お皿(ディナープレート)を真ん中に置くところから始めます。

それでは、「まず、お皿を真ん中に置きます」を英語で言えるようにしましょう。

上の文の「まず」は「At first」で表すことができます。

次に、悩むのが『一体、この文の主語は何なのか?』

「I」?それとも、我々一般を表す「We」?

悩ましいですねェ……。

ここで覚えてほしいことは、日本語では決して明確にならない主語を持つ文を英語にするときは、「無生物主語」を使いましょう。

上の文では主語は「お皿」を表す「A plate」がいいです。

では、次に動詞はどうすればいいのか?

主語が「A plate」だから、動詞は「置く」じゃなく「置かれる」という形になります。 この「置かれる」を示す動詞は、普段馴染みのない単語を使うので、早速、正解を言ってしまいます。

動詞は「go」を使うのが自然です。 「go」といえば「行く」という意味がすぐに思う浮かぶと思いますが、上の文では「置かれる」という意味で使っています

「(物が)定位置に置かれる、入れられる」というときに使われる「go」です。 尚、受動態にしないことにも注意してください。

また、上の文の場合、主語を立てずに、命令文という形で、いきなり「set」や「place」で初めても構いません。

「put → set → place」の順で「きちんと感」が高まります。

あとは「真ん中」を表す英語表現が分かれば、上の文は完成です。

「真ん中」ですぐに浮かぶのが「center」と「middle」の二つではないでしょうか? 上の文ではどっちを使えばいいのか?

まずは「center」と「middle」の違いを確認しましょう。

center:ある平面、あるいは空間のちょうど真ん中。厳密にはどこからも等距離である地点(もちろん、普通はそこまで厳密さを求められません)。
middle:だいたい真ん中あたりの範囲。左右、上下などからの中間地点。

「きっちり真ん中!」という感じを出したいのなら「center」がいいですが、上の文の場合なら、どちらを使ってもらってもいいです。

これで上の文は英語にできます。 正解は以下のようになります。

1. At first, a plate goes in the center of the placemat.
あるいは
1. At first, place a plate in the center of the placemat.

尚、他にも表現方法はあります。 例えば、「center」を動詞(=真ん中に置く)として、以下のようにしてもいいです。

1. At first, center a plate in the place setting.
(place setting=「個別に並べられる食器の一揃い」または「その配置」のこと)

このように表現方法は色々ありますが、まずは欲張らず、自分の得意な表現(すぐに口をついて出てくるもの)を一つ決めて使いこなせるようにしましょう。

「お皿の左にフォークを置きます」はどう言えばいいのか

お皿を真ん中に置いたら、次は「お皿の左にフォークを置きます」。最初にディナーフォーク、その隣にサラダフォークを置きます。

まず「~の左側に」は「on the left of ~(=on ~’s left)」または「to the left of」と言います。 この二つの違いは、前者が副詞・形容詞扱いに対し、後者は前置詞です。 あとは、上の文を参考にすれば、英語にできるはずなので、早速正解を言います

2. Place a dinner fork to the left of the plate.
または
2. A dinner fork goes to the left of the plate.

次に、「サラダフォークをディナーフォークの隣に並べます」を英語で言ってみましょう。

3. Arrange a salad fork next to the dinner fork.

「arrange」という動詞は「作品をアレンジする」というように、日本語の中でも日常的に使われています。もちろん、このような使い方も間違いではありませんが、「arrange」のコアの意味は「整列させる」です。 「整える」「きちんと並べる」「配列する」という意味で使われます。

もちろん「set」や「place」でも正解ですが、「並べる」というニュアンスを出すには「arrange」を使ったほうがいいです。

「~の隣に」は「next to~」を使います。 意外と、こういう表現はさっと出てこなかったりするのでしっかり覚えておきましょう。

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「お皿の右にナイフを置きます」を英訳しなさい

次に「お皿の右にナイフを置きます」これは上の2つの文を参考にしてもらえれば、すぐに作れるはずです。

4. A knife goes to the right of the plate.

続けて、「ナイフの刃は、お皿の方を向けます」

「~に向く」は「face」を使って表現できます。

5. The blade of knife should face the plate.

この後、ナイフの横にティースプーン、スープスプーンの順に並べていきます。

「~の順番に」は「in the order of」を使います。

6. Next to the knife, arrange in the order of a tea spoon, a soup spoon.

デザートスプーンとフォークの置き方

次に「デザートスプーンとフォークをお皿の上の方に置きます」

ここで、「~の上」というと「on」を思い浮かべてしまうかもしれませんが、「on the plate」だと「お皿の上に乗せる」というイメージになってしまいます。

従って、ここでは「above」を使うのがぴったりです。

7. Place a dessert fork and spoon horizontally above the plate.

「horizontally」は「水平に」です。「vertically=垂直に」と共に、覚えておいてください。

次は「パン皿をフォークの上の方に置きます」

上の文を参考にして作ってください。

8. Place a bread plate above the forks.

それから、「そのパン皿の上にバターナイフを置きます」

今度は、「上の方に」ではなく、パン皿の上に、わたすようにナイフを置きますので、「over」を使うのがぴったりです。

9. Set a butter knife horizontally over the plate.

最後に「グラスをナイフの上の方に置きます」

もう説明なしでも言えますね?

10. Place a water glass above the soup spoon.

もし、お酒を飲む人は、「ワイングラスをお皿の右上端に置きます」

「~の右上端に」は「on the top right corner of ~」と言います。

11. A wine glass goes on the top right corner of the placemat.

これでテーブルの準備は整いました。 他にも料理や飲み物に応じでいろいろ置くものが変わったりしますが、テーブルセッティングの基本は上の1~11さえ覚えておけばOKです。(カジュアルな席なら、もっと置くものは減ります)

そして、英語の方も、ちゃんと覚えてくださいね(←こっちが本題!!) 上の1~11で出てきた「~を・・・の真ん中に置く」「~を・・・の左側に置く」「~の隣」「~を・・・の順に並べる」などの表現は、色々な場面で使いますので、しっかり覚えてください。

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